・より視える化を実現するための2つの重要な要素
より視える化の実現のためには、ダイナミックレンジの向上=鮮明化(画像の明暗やコントラストを適性な状態にすること )と解像度の向上(ピンボケや低解像度、画像劣化の解消)という2つの基盤技術が必要。この2つを合成させることによって、あらゆるコンディションのカメラ映像をより視える映像にすることができる。
・鮮明化処理LIsrを実装した3製品群と今後の製品開発
現状では、産業・インフラ・防犯向けの「リアルタイム鮮明化装置・鮮明化内蔵ネットワークカメラ」、医療向けの「リアルタイム鮮明化装置」、画像をデスクトップ上で鮮明化する「ソフトウエア製品」の3製品群がある。今春からは、鮮明化技術を小さなICにしてデバイス化するというプロジェクトをスタート。Image Signal Processorの頭文字をとり、LISr-ISPと呼んでいる。
・LISr-ISPでできることと今後の可能性
イメージセンサーの信号を直接鮮明化することができるのが、LISr-ISP。あらかじめ生成された画像に対して鮮明化処理をする従来製品に比べ、より解像度の高い鮮明化画像が得られる。
また、チップ化で小型・省電力化が実現できる。FPGAと比較したコストは1/10以下になる。
監視カメラや車載カメラ、ドローン、MRスマートグラス、レスキューロボットのカメラへの内蔵など、さまざまな展開が考えられる。
・算術高解像度化処理Re:Naを活用した製品群
◆FSC-HD1 ハニカム構造除去装置「WipeFiber」
◆「Soft Re:Na」…ワンタッチで手軽に高解像度化を行うことができ、ピンボケ画像の復元も容易にできる。Soft LISrと組み合わせて使用することで、よりはっきりとした画像が得られる。
・リアルタイム鮮明化装置 新製品紹介
◆河川流量計測カメラ向けアナログ対応リアルタイム鮮明化装置「nano-LISr2」 2022年7月発売予定
◆4K60p(UHD)対応リアルタイム鮮明化装置「LIsr-400」…LIsrシリーズ最上位機種 2022年10月発売予定