Case Study

屋外のセキュリティカメラの映像に生じやすい問題とその解消法を解説

屋外のセキュリティカメラの映像に生じやすい問題とその解消法を解説

屋外に設置するセキュリティカメラは監視や防犯を目的としたさまざまなシーンで利用されています。
しかし、屋外に設置すると生じやすい問題があるのをご存じでしょうか。
屋外設置であると天候や夜間、逆光などの影響を受けやすく、それゆえ映像から必要な情報が得られない可能性もあります。
この記事では、屋外のセキュリティカメラに生じやすい問題とその解消法を紹介します。ぜひ最後までご覧ください。

セキュリティカメラとは

セキュリティカメラと聞くと、防犯カメラや監視カメラと混同されがちですが、厳密な定義はありません。メーカーによって区分や名称が異なるため、ここでは、防犯カメラや監視カメラを総称してセキュリティカメラとして扱います。
セキュリティカメラは監視や記録・防犯などを主な目的として使用してされています。
設置場所は目的によって異なり、監視や記録が目的であれば、建物の角や街路の隙間などあまり目立たない場所が適任です。
一方で、防犯目的であれば見えやすい場所に設置される場合がほとんどです。赤いランプが点灯するなどによりカメラによる監視の目があることをアピールし、防犯を未然に防いでいます。目立たせることが重要であるため、ダミーカメラを設置している場合もあるでしょう。

屋外でセキュリティカメラを使用する主なシーン

屋外でセキュリティカメラを設置する3つのシーンは以下の通りです。
●オフィスのエントランス
●精密機械工場の入り口
●無人店舗の出入り口
いずれのシーンも情報の流出や盗難などの犯罪を防ぐために設置されています。

オフィスのエントランス

オフィスのエントランスにセキュリティカメラを設置するケースは多々あります。
社外の人間の侵入を防止したり、不審者を監視したりする目的がほとんどです。社外の人間や不審者によって、企業の情報流出や盗難されるリスクを減らす効果が期待できます。
仮に、情報流出や盗難が発生したとしても、セキュリティカメラによって犯人をすぐに特定できるため安心です。

精密機器工場の入り口

半導体や機械部品を製造する精密機械工場の入り口にもセキュリティカメラが設置されています。
不審者の監視や立ち入りエリアへの侵入の防止などが主な目的です。不審者の侵入を許せば機械のトラブルや事故の発生、異物混入や不良品の流出につながる恐れがあります。安定した品質を確保するためにも、監視の目は必要不可欠です。

無人店舗の出入り口

無人店舗では監視をする人員がいないため、セキュリティカメラは必須と言えます。
設置する目的は店舗内の商品や金銭の盗難の防止、商品の異物混入の防止、不審者が侵入することによる店舗内でのトラブルや放火の防止などさまざまです。
無人店舗に設置しているセキュリティカメラの映像によって、犯人が特定され、事件解決につながるケースは多くあります。

屋外のセキュリティカメラで生じやすい問題

屋外にセキュリティカメラを設置することで、さまざまな問題が発生します。
大別すると、環境要因とその他の要因に分けられますが、よく聞かれるものは以下の通りです。

環境要因 その他の要因
●逆光問題
●夜間の光量不足
●悪天候による視界不良
●ハウジング内での結露による曇
●植物や昆虫による視野妨害
●雷雲によるサージ障害

環境要因3つ

環境要因として考えられるのは以下の3つです。

①逆光問題

セキュリティカメラのレンズに直接太陽光が差すと、画像に映ったものの識別は困難です。なぜなら、太陽光が差し込むことにより、コントラストの差が極端になり、画像に映し出される対象物が暗くなってしまうためです。その結果、黒とびや白とびなどの現象が起こり、対象物が読み取れなくなってしまいます。
また、対象物の色も正常に読み取れず、トラブルが発生した際に、不審者の服装が正確に判断できない可能性もあります。

②夜間の光量不足

夜間は太陽光がなく、場所によっては街灯もないため、セキュリティカメラが映し出す画像も暗くなる場合が多いです。
そのような状態では、当然ながら車や自転車はライトを点灯させて走行します。すると、日中と比較して過度に明るさが増してしまい、白とびという、画像が真っ白になる現象が生じます。白とびが起これば、不審者による情報流出や盗難などがあっても気づけなくなるでしょう。

③悪天候による視界不良

悪天候による視界不良も屋外ならではの問題です。
雪や雨の日であれば、太陽光がほとんど差さない状態であるため、降雪・降雨する様子ばかりが映し出されるでしょう。また、霧がひどい日はほぼ真っ白の画像となる恐れがあります。
このように、悪天候の日に撮影された画像では視界が悪くなってしまい、不審者はもちろん、出入りする全員の顔や服装が判断できない可能性があります。

その他の要因3つ

環境以外の要因は以下の3つです。

①ハウジング内での結露による曇り

湿度の高さや寒暖差によって結露が生じると、映像がぼやけてしまいます。結露は自然現象ではあるものの、対策をすれば住居と同様に防ぐことは可能です。
セキュリティカメラであれば、ヒーター付きのハウジングを使用するのが効率的でしょう。カメラを一定の温度に保ってくれるため、寒暖差があっても結露を防止できます。

②植物や昆虫による視野妨害

意外と見落としがちなのが植物や昆虫によるトラブルです。夜間帯は特に昆虫も集まりやすいものですが、放置しておくと映像を確認したい際に、肝心の場面・部位が判別できない可能性もあります。
対策としては、残念ながら常時目視により監視するほかありません。しかし画像鮮明化装置があれば、視野妨害の兆候を見逃さず事前に発見しやすくなります。

③雷雲によるサージ障害

サージとは瞬間的に発生する異常電圧を指します。小さな落雷により電源にノイズが入り誤作動するのも、しばしば起こりうる事象です。
落雷自体は避けられませんが、ノイズは電源線にアレスタ(避雷器)を通すことで回避可能となります。また、nano LISrは屋外設置に対応しており、サージによる障害からの自動復帰機能も有しているため、落雷の日でも安心して監視が可能です。

屋外に設置したセキュリティカメラの問題解消方法〜画像鮮明化装置〜

セキュリティカメラを屋外に設置した場合に起こりうる問題を解決するには、画像鮮明化装置が有効です。
画像鮮明化装置LISr-101はダイナミックレンジ処理を高速で行い画像鮮明化を実現し、
逆光や夜間の光量不足、悪天候による視界不良にも対応できます。
また、常時フルオートで稼働可能なため、急な天候の変化でも自動調整してくれるため、手間がかかりません。
さらに、HDMIや3つのSDI端子に対応しており、プラグインするだけで使用できます。そのため、現在使用しているセキュリティカメラを買い替えず、画像鮮明化が可能です。
▶︎画像鮮明化装置「LISr」シリーズ

after
before
照明の暗い通路を鮮明化した例
after
before
暗く逆光で不明瞭な人物風景を鮮明化した例
after
before
霞がかった住宅風景を鮮明化した例

まとめ|屋外のセキュリティカメラには画像鮮明化装置が有効

屋外のセキュリティカメラは監視や記録、防犯など、人や財産を守る重要な役割を担っています。
しかし、セキュリティカメラを設置する場所や環境によって役割が果たせない場合があります。
これを回避するには、LISr-101をはじめとする画像鮮明化装置の活用が効果的です。
人や財産はもちろん、大切なものを守るためにも、画像鮮明化装置の導入を検討しましょう。

【Q&A】

Q:ハウジングケースを使用すると問題は解消されますか?

A:ハウジングケースを付けることにより、雨や雪などからセキュリティカメラを守ること、防水機能を持っていることの2つが解消されます。 しかし、ハウジングケースが損傷すると、内部のセキュリティカメラも交換しなければなりません。また、映像が曇りやすくなる問題も発生します。
解消されるどころかさらに酷くなる可能性があります。ハウジングケースの着用は、レンズを実質2枚にすることと同じです。逆光や視界不良はさらにひどくなるでしょう。

Q:LISr-101の接続端子は具体的にどのようなものがありますか?

A:映像入力はSDI端子とHDMI端子が1系統ずつ搭載されています。映像出力はSDI端子が2系統、SDI端子のパススルー出力を1系統、HDMI端子が1系統搭載されています。そのため、セキュリティカメラとモニター、IPコントローラーの3つに同時接続可能です。

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Sample

YouTubeで様々な鮮明化活用シーンの
サンプルを閲覧できます!

Movie

画をつくらない、加工しない
アルゴリズムを映像で体感

Lisr®とRe:Na®、双方の技術に共通するのは、すでに記録されている画像・映像データのみを処理するため、画をつくる・加工する技術とは、全くもって異なるということです。今ある情報のみを活用し、独自のアルゴリズムによって本来あるべき姿を再現した画像・映像は、裁判で証拠品としても提出可能なレベルとなっています。

この動画は「日経CNBC Market Ad-Venture〜未上場株式の民主化〜」にて放映されたものとなります。ぜひこの動画でロジック&デザイン独自の技術の有用性をご確認ください。

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