Case Study

逆光画像も鮮明に!補正機能や追加装置導入で逆光による問題を解消

逆光画像も鮮明に!補正機能や追加装置導入で逆光による問題を解消

セキュリティ強化を目的とした防犯カメラや監視カメラでは、映る姿や顔の表情・特徴を判断できる映像記録が求められます。
映像が不鮮明になる一因として「逆光」がありますが、近年映像技術が進化し、逆光画像・映像を鮮明化する方法があることをご存知でしょうか。
この記事では、「逆光」による映像・画像の問題を解決し、鮮明に映す方法を紹介します。

逆光画像とは?

逆光画像とは、映す被写体の後方から光が差し込む画像のことです。被写体の後方から光が差すため、被写体が影になってしまいます。カメラから見た被写体の表側に光が当たらず、カメラのレンズに光が当たってしまうため、被写体そのものが暗く映るのです。
一方で、撮影するカメラの後方から、光が被写体に十分にあたっている画像を順光画像と言います。順光画像は、十分な光量が被写体に当たるため、人物や風景が明るく鮮明に映ります。
このように、被写体に当たる光の差し方で、鮮明な画像にも不鮮明な画像にもなるのです。そのため、セキュリティ目的でカメラを設置している場合は、逆光による映像の不鮮明さがトラブルにつながる可能性もあります。

逆光画像の問題点

セキュリティ目的でカメラを使用している際に、逆光画像しか撮影できなければ、以下のような問題が生じる可能性があります。
●顔や表情が読み取れない
●正しい色がわからない
●顔認証できない
これらの問題がセキュリティにどのように関わってくるのか、詳しく解説します。

顔や表情が読み取れない

撮影した映像が逆光であると、映っている人物の顔や表情が読み取れない可能性があります。
例えば、監視カメラとして映像を記録する際には、「誰が何をしていたのか」を明確に残さなければなりません。しかし、逆光画像であると、暗い画像や映像からその人物の細かい情報を読み取るのは困難です。このような場合、監視カメラとしての役割を十分に果たせないといえるでしょう。

正しい色がわからない

逆光画像や映像では、正しい色がわからないことが多々あります。なぜなら、光量不足による「黒つぶれ」やレンズに光が直接当たる「白飛び」により、被写体や周辺の背景の色が正しく映らなくなるためです。
例えば、犯罪が発生すると、カメラに映った犯罪者の服装を確認する必要もあるでしょう。その際に服装の正しい色がわからないと、犯人の特定が難しくなる恐れがあります。

顔認証できない

近年増えてきている顔認証システムも、逆光等により認証精度が落ちる可能性があります。
顔認証はスマートフォンのロック解除や決済だけでなく、ビルやオフィスなどの入退室システムにも活用されており、その利便性とセキュリティの高さが魅力です。
しかし、逆光等の影響で認証できない事態が度々発生すると、利用側のストレスも増大してしまうでしょう。

逆光画像の解決方法

さまざまな問題のある逆光画像や映像ですが、2つの解決方法があります。
●逆光補正機能を使用する
●画像鮮明化装置を利用する
セキュリティを守るために重要な解決策を以下で解説します。

逆光補正機能を使用する

まずは、カメラ本体に元から搭載されている「逆光補正機能」を使用してみましょう。
防犯カメラや監視カメラの映像は、あとからの補正では防犯や監視の役割を果たせない可能性があるため、リアルタイムでの画像補正が必要になります。
逆光補正機能を使えば、リアルタイムで画像・映像補正をカメラ自身が行い、被写体の明るさを自動的に補正可能です。逆光補正機能は屋外等で朝日や夕日、時間帯によって差す光の向きや光量に変化がある場合に効果を発揮します。
ただし、中には逆光機能補正機能が搭載されていないカメラもあります。このようなカメラの場合や、逆光補正機能を利用しても効果がない場合は、画像鮮明化装置の利用を検討しましょう。

画像鮮明化装置を利用する

カメラに逆光補正機能が搭載されていない場合には、画像鮮明化装置の利用がおすすめです。
画像鮮明化装置は、監視用に設置したカメラと閲覧用のモニターとの間に挟み込んで使用する装置です。この装置を介せば、カメラから取り込まれた画像や映像が、逆光などによる不鮮明さを解消した状態でモニター確認できます。
カメラから取り込んだ画像や映像は、リアルタイムに鮮明化が反映されるため、監視目的・セキュリティ目的の利用に適しているでしょう。

画像鮮明化装置「LISr(リサ)」シリーズ

当社の画像鮮明化装置「LISr(リサ)」シリーズは、逆光画像・映像はもちろんのこと、悪天候による視界の悪い映像や光量不足など、さまざまな画像・映像を鮮明化します。
また、シリーズの中核を担うリアルタイム画像鮮明化装置「LISr-101」のほか、河川などアナログで使用する専用機器「nano LISr(ナノ・リサ)」や小型画像鮮明化装置「μ-LISr(マイクロリサ)」を取り揃えています。
利用するシーンや目的に合った最適なタイプをお選びください。
▶︎画像鮮明化装置「LISr」シリーズ

after
before
逆光で写った栗の木を鮮明化した例
after
before
時間帯により逆光になった風景を鮮明化した例
after
before
逆光で写った鳥を鮮明化した例

まとめ|機能や装置を活用して鮮明な画像を撮ろう

逆光画像や映像は、セキュリティや監視目的などで利用するときに、正しい色がわからなかったり、顔認証ができなかったりといった問題が発生します。
これらの問題は、カメラに搭載されている逆光補正機能や、画像鮮明化装置を活用すれば解決できます。カメラを最大限活用するために、機能の活用や追加機器の導入を検討してはいかがでしょうか。

【Q&A】

Q:逆光対策は必ず必要でしょうか?
A:必ずしも必要ではありません。しかしながら逆光画像で映像が不鮮明であるときや、顔認証システムの精度が落ちている際には、逆光による映像問題が想定されます。これらの場合には逆光対策をした方がよいでしょう。

Q:LISr(リサ)シリーズは現在のカメラを変えずに使用できますか?
A:使用可能です。LISr(リサ)シリーズはカメラとモニターの間に接続して利用するため、専用のカメラに買い替える必要はございません。

同じカテゴリーの記事

Sample

YouTubeで様々な鮮明化活用シーンの
サンプルを閲覧できます!

Movie

画をつくらない、加工しない
アルゴリズムを映像で体感

Lisr®とRe:Na®、双方の技術に共通するのは、すでに記録されている画像・映像データのみを処理するため、画をつくる・加工する技術とは、全くもって異なるということです。今ある情報のみを活用し、独自のアルゴリズムによって本来あるべき姿を再現した画像・映像は、裁判で証拠品としても提出可能なレベルとなっています。

この動画は「日経CNBC Market Ad-Venture〜未上場株式の民主化〜」にて放映されたものとなります。ぜひこの動画でロジック&デザイン独自の技術の有用性をご確認ください。

Contact

あらゆる分野で活用が可能な
画像・映像の鮮明化、高解像度化の技術と製品について
ぜひお気軽にお問い合わせください

株式会社ロジック・アンド・デザイン
〒160-0004
東京都新宿区四谷3丁目2−1 フロントプレイス四谷5階

©株式会社ロジック・アンド・デザイン